★2007/04/12(木) 23:08
よく、「スピリチュアル・ヒーリングと気功は、どこが違うのですか」とか、「スピリチュアル・ヒーリングと気功では、どちらの方が病気を治せるのですか」というような質問を受けます。スピリチュアル・ヒーリングも気功も、治療風景を傍から見る限り、とても似ています。
最近では、気功に関する多くの本が出版されたり、テレビで取り上げられたために、「気功」という言葉は日本人の中でかなり知られるようになってきました。また気功はこれまで、日本と中国の科学者によって研究が進められてきた経過もあり、少しずつその実態が科学的に解明されるようになってきました。
それに対して「スピリチュアル・ヒーリング」は、日本人の間では、その名前さえまだ十分に知れわたってはいません。気功を知っている人はいても、スピリチュアル・ヒーリングを知っている人はあまりいません。しかし、それは日本や中国に限ってのことであって、欧米では逆に、気功よりスピリチュアル・ヒーリングの方がよく知られています。
スピリチュアル・ヒーリング(心霊治療)は、その名前が示しているように、スピリットすなわち“霊”と深い関係があります。スピリットとか霊は、従来、純粋な宗教上のテーマとされてきたために、スピリチュアル・ヒーリングや心霊治療は、とかく宗教臭いイメージでとらえられがちです。
心霊治療という言葉を初めて聞いた多くの人々が、違和感を持ちます。気功が現代科学を用いた研究の対象とされてきたのに対して、スピリチュアル・ヒーリングについての科学的なアプローチは、これまでほとんど行われてきませんでした。そうしたことから、日本の知識者の中には、気功は科学的だが心霊治療は非科学的であると考えるような傾向が見られます。
気功治療と「気エネルギー」
内気と外気
中国には何千年という“気の医学”の伝統があります。今さら言うまでもないことですが、鍼灸や漢方などの中国の医学は、すべて「気」という体内を流れるある種のエネルギーによって理論づけられています。気の通路を「経絡」と言いますが、気が経絡をスムーズに流れるなら健康が保たれ、経絡に気の滞りが生じると、その経絡に関連する臓器が病むようになるとされます。そして鍼や灸、あるいは導引などによってその流れを正常化することで、病んだ臓器は健康を回復することになります。これが“気の医学”の基本的な考え方です。
気の医学で言われている気は、人間の体内を流れるエネルギーのことであり、これは身体内部を巡る気ということで「内気」と呼ばれます。それに対して、身体の外部に放射される気は「外気」と呼ばれます。気功治療は、この外気というエネルギーを患者に投射することによって病気を治そうというものです。
「手当療法」と気功は同じもの
こうした身体から放射されるエネルギーについては、これまでもよく知られていました。皆さん方もよくご存じの、「オーラ」がこれに相当します。仏像や聖人画などの背後に描かれる光背は、このオーラを示したものです。
身体から放射されるエネルギーを病人に当てて病気を治すことは、昔から行われてきました。痛いところに手を当てるという「手当療法」は、そうした治療法の中で、最もシンプルで原初的なものです。日本の新興宗教における「浄霊」や「お清め」の類も同じものと言えます。そして「気功治療」も、実はこの手当療法と同じものなのです。
それが、さも独自で特殊な方法のように思われるようになったのは、中国政府の後押しにより、中国国内で積極的に気の研究が進められてきたことや、日本のマスコミが気功治療の様子を大きく取り上げたためです。また気功師のパフォーマンスが派手で、見る人に強いインパクトを与えたことや、日本国内で多くの本が出版されたり、健康ブームに乗って普及したことなどの理由が考えられます。
「気功」という名前は、意外に思われるかも知れませんが、今からわずか45年前(1955年)に、中国人気功師、劉貴珍によって命名された全く新しい言葉です。中国の気の医学の歴史が何千年に及ぶことを考えれば、気功という名称による治療の歴史は、まだ始まったばかりなのです。
スピリット・ヒーリングと「霊的エネルギー」
人体を巡るさまざまなエネルギー
気功のキーワードが「気エネルギー」であるとするなら、スピリチュアル・ヒーリングにおけるキーワードは「霊的エネルギー」です。スピリチュアル・ヒーリングについては、すでに述べましたが、ここでもう一度、復習してみましょう。
スピリチュアル・ヒーリングを理解するには、私達地上人が、目に見える肉体だけでなく、目に見えない霊体というもう一つの身体を持っていることを知る必要があります。人間は、この二つの異質の 身体が重なり合って形成されているのです。そして、それぞれの身体にはエネルギーの流れがあります。
まず私達の心の最も高次の部分である霊的部位、これは一般に“霊”と呼ばれていますが、そこに、環境中に遍在している「霊的エネルギー」が取り込まれます。そしてその霊的エネルギーは霊体の内部を巡り、霊体を活性化させることになります。さらにその霊的エネルギーの一部が、霊体と肉体の接触点である“チャクラ”を経由して、肉体に流れ込みます。肉体に入った霊的エネルギーは、そこで「肉体エネルギー」という物質次元のエネルギーに転換されます。そしてそれが肉体を巡ることになります。この肉体を巡るエネルギーは、気功でいう内部の気、すなわち「内気」と同じものです。
一方、肉体には、大気や食べ物・水などを通じて、物質次元のエネルギーが取り入れられます。そしてその物質次元のエネルギーも肉体を巡ることになります。その「肉体エネルギー」の一部が、“チャクラ”をへて霊体へも流れていくことになります。そこで、肉体エネルギーは「霊的エネルギー」に転換されることになります。
このように私達地上人においては、チャクラを媒介にして、霊的エネルギーが霊体から肉体に流れ込む一方、肉体エネルギーが肉体から霊体にもたらされるという、エネルギーの相互交流がなされています。そのエネルギーの交流については一定の法則があり、霊体から肉体に流されるエネルギーが、肉体から霊体に流されるエネルギーより強くなっているとき、身体全体としてのエネルギーバランスが保たれることになります。そして身体の健全さが維持されることになります。すなわち霊体と肉体では、常に“霊”が優位にあることが重要なのです。「霊主肉従」についてはニューズレターで何度も述べてきましたが、それを身体エネルギーの観点から見ると、このようになるのです。
※ 霊体と肉体の二つの身体からは、外部に向けてエネルギーが放射されています。そして、それぞれのエネルギーは、一般にはただ「オーラ」としてひとまとめに考えられています。しかし現実には、「霊体オーラ」と「肉体オーラ」の2種類があります。これら2種類のオーラは重複して一つの場所に存在しているために、1種類のオーラだけがあるように勘違いされているのです。